合宿免許は短期間で安く免許を取得することができる、人気の免許取得プランです。
「教習所に入学してから本免までの流れが良くわからない。」という声をよく耳にします。
本免まではいくつかの試験をパスして免許を取得することになります。
これから、免許取得を予定してる方。是非参考にしてください。
本免までの流れとは?
それでは、本免までの流れを紹介いたします。
流れは大きく分けて2つです。
「教習所を卒業するまで」と「教習所を卒業してから免許取得まで」です。
これらを順番にご紹介していきます。
教習所での流れ
まずは教習所での流れをご紹介します。
教習所の教習は、第一段階と第二段階に分かれています。
第一段階は「仮免許を取得するまで」、「第二段階は卒業検定に合格するまで」の二つです。
順番に紹介していきます。
1.入学(オリエンテーション)
教習所に着くと、まずは入校手続きを行います。
- 本人確認書類の提出
- 住民票の提出
- 必要書類の記入
- 適性検査
などです。
主にこの4つを行いますが、教習所によっては行う内容はことなります。
上記を行った後は、今後のスケジュールの説明やテキストの受渡しがあり、いよいよ教習がスタートします。
合宿お場合は、限られた期間内で教習を進める必要があるため、スケジュールの関係から、初日から教習が始まるケースが多いです。
通常であれば、まずは「先行学科」という学科教習を受けます。
「先行学科」とは「技能教習を受けるために必要な知識」や「運転に関する心得」を学ぶ「学科教習」です。
この先行学科を受けた後、いよいよ本教習に進みます。
学科教習と技能教習を並行して進めていくことになるので、忙しくなりますが、落ち着いて着実に進めていけば卒業できるので、なんとか頑張って頂ければと思います。
第一段階 1日目から6日目ぐらいまで。
第一段階の技能教習は教習所内のコースを使って行います。
基本走行と基本動作を学びます。
特に1回目の技能教習は緊張するかもしれませんが、回数を重ねるごとに慣れてきます。
楽しみながら、一つ一つステップアップしていきましょう。
第一段階の学科教習は、「道路で運転するための基礎知識」を学びます。
道路標識など、色々覚えることが多く大変だと思いますが、車を運転するために必要な知識です。
待ち時間などの有効活用して頑張って覚えるのがベストです。
教習が進み、知識と技能が身についていくと、第一段階での教習効果を確認するための「みきわめ」が行われます。
「みきわめ」は、第一段階の最後の教習時限で行われ、技能教習と同じく指導員が助手席に座ります。
教習所内を走り、今まで習った内容を一つを行い、確認していきます。
※「みきわめ」というのは仮免許の試験を受けてもOKか、どうかの確認です。
これまで同じ指導教官で教習を進めていた方は、この「みきわめ」は別の指導教官が担当することもあります。
教官が変わっても、いままで学んできたことを実践すれば問題ありません。リラックスして挑みましょう。
第一段階の「みきわめ」でOKが出たら、修了検定と仮免許学科試験を受けます。
修了検定は助手席に試験官が乗り、教習所内のコースを運転します。
複数受験者がいると後部座席に受験者が乗ることもあります。
習った通り行えば合格できるので、落ち着いて試験に挑めば大丈夫です。
仮免学科試験は教習所内で行います。
第一段階の学科教習の中からの出題となり、全50問の試験の〇×方式で、45問以上で合格です。
修了検定と仮免学科試験に合格すれば、「仮免許証」が交付されます。
これで、路上を走れるようになります。
この試験が終わると、いよいよ、路上での技能教習へ進みます。
第二段階 7日目から14日目ぐらい
仮免許証の交付されることで、教習所の外(公道)を走ることが出来ます。
いよいよ第二段階では、路上での運転となります。
一般車や歩行者がいる中での運転ですので注意が必要です。
集中して運転するようにしましょう。
路上での教習が始まると、数日間はぐっと疲れがくるかもしれません。
これは気づかないうちに体に力が入ってしまってます。
なので、滞在先に戻った時や、時間があるときは休養を取るのをお勧めします。
私自身も初めて路上で走った時は、疲れがぐっときました。
力んでたんでしょうね。ただ、これも回数を重ねると慣れてきます。
慣れてくると、余裕が出て、運転を楽しむこともできます。
第二段階の技能教習は路上での運転に加えて、教習所内で、後退(バック)や車庫入れ、方向転換、縦列駐車の練習も行います。
覚えなきゃいけないことが多くなってきますが、心配は要りません。
不思議なもんで、回数をこなすと徐々に出来るようになります。
教官もコツを教えてくれますので、落ち着いて進めてください。
例えば、縦列駐車(バック)のやり方だと教官は、「この棒が見えたらハンドルをこのように切って下がるんだよ。」みたいな感じで教えてくれます。
コツがあるので覚えてしまえば難しくはありません。
「自分にできるかな?」と不安に思うかもしれませんが大丈夫です。
第二段階でも、第一段階の時と同じく、技能教習の「みきわめ」が行われます。
「みきわめ」に合格し、更に学科教習が全て修了すると、卒業検定に進みます。
卒業検定
第二段階が修了するといよいよ卒業検定です。
卒業検定では教習所内と路上を運転して、試験を行います。
教習所内では縦列駐車、方向転換のどちらかの試験を行いますが、どちらをやるかは試験官が指示します。
卒業検定ということで、緊張するかもしれません。今まで習った通りに落ち着いて運転すれば大丈夫です。
リラックスして試験に挑んでください。
試験に合格すると、「卒業証明書」が与えられます。
教習所を卒業です。
次は住民票がある都道府県の運転免許試験場で学科試験を行います。
運転免許試験場での学科試験を合格して、やっと運転免許が取得できるわけです。
※卒業した教習所が「指定教習所」であれば、運転免許試験場では技能試験は行いませんので安心ください。
教習所を卒業してから本免学科試験までの流れ
先ほど少し説明しましたが、卒業検定に合格をすれば、教習所は卒業なのですが、まだ、運転免許は交付されません。
教習所卒業後は、住民票がある都道府県の運転免許試験場で、学科試験を受験します。
この学科試験に合格すれば運転免許証が交付されます。
この学科試験の合格をもって、仮免許証から本免許証に変わるわけです。
※本免許証は皆が持っている運転免許証のことです。
次は運転免許試験場での流れを紹介いたします。
運転免許センターでの流れ
運転免許試験場に着いたら、まずは申請書に必要事項を記入していきます。
テーブルに見本が掲示されているので、見本に沿って書いていけば大丈夫です。
わからなければ、近くにスタッフがいるので、聞いてみてください。
申請書の記入が終わったら、試験料金を支払い、次は視力検査(適性検査)に進みます。
視力検査は健康診断で行う視力検査です。〇印の隙間が空いている方向を答えます。
健康診断でやる検査なので難しくありません。
※2種免許の方は深視力という視力検査も併せて行います。
視力検査が終わると、いよいよ学科試験です。
学科試験は教習所で習ったことが出ます。
学科試験終了後に試験の合否が発表されます。
結果発表までの待ち時間はなんとも言えない、落ち着けない嫌な時間になるかもしれません。
学科試験に合格すると、次は免許証に使う顔写真の撮影を行います。
これで一連の流れが終わりです。
あとは免許証を受け取るだけなのですが、免許証はすぐには出来上がらないので、だいたい1時間以上は待つことになるでしょう。
受け渡しの時間になると、担当者から一人づつ免許証が手渡しされます。
これでようやく公道で、車を運転することができます。
卒業後、本免の学科試験までの期限は?
卒業検定に合格した日から1年間です。
運転免許試験場で必要な受験料とは?
- 受験料2100円
- 免許証交付料2100円
計4200円です。
落ちた場合は受験料2100円が、次回受験時に必要です。
なお、この費用は合宿免許の費用には含まれていないので、別途、必要なお金となります。
どこの試験場で学科試験を受けたらよいの?
本免学科試験は、自分自身の登録している住民票を管轄している運転免許試験場で受験します。
試験の受付時間は?
本免学科試験の受付時間は各運転免許試験場によって異なりますが、だいたい平日の朝8時半からです。
ちなみに受付時間に遅れてしまうと、試験を受けることができません。
受付時間は平日です。朝の通勤ラッシュと重なり、大幅に交通機関が遅れることもあります。
なので、電車が遅延することなどを考えて、早めに到着できるよう時間に余裕を持って出発しましょう。
仮に電車が人身事故などの理由で遅延して、試験の受付時間に遅れたとしても対応してもらえません。
もちろん「遅延証明書」を提出してもダメです。
いかなる事情でも受付時間に遅れると試験を受けることはできませんので、時間には注意が必要です。
卒業証明書の有効期限が過ぎたら?
卒業証明書の有効期限が過ぎてしまったら、再発行してもらえるのでしょうか?
残念ながら再発行は出来ないです。
じゃ、どうするの?という話ですが、
- もう一度自動車教習所に入校して卒業する
- 一発試験で試験を受ける
この二つのどちらかです。
「もう一度自動車教習所に入校する」ということは、第一段階と第二段階の学科教習、技能教習を受けて、仮免許試験、卒業検定にまた合格しなければいけないです。
つまり、一度終わらせたことを、またやらなければいけないんです。
費用と時間もかかるので絶対に避けたいです。
もう一つは「一発試験」を受ける方法です。
「一発試験」とは、運転免許試験場で、技能試験、学科試験、視力検査(適性検査)を受けて、免許を取得する方法です。
通常、合宿免許の教習所はして教習所となってることがほとんどなので、卒業すると技能試験(運転試験)は免除されます。
ただ、卒業証明書の有効期限が切れてしまったら、この技能試験は免除されません。
なので、運転免許試験場で技能試験を受けなくてはならず、かつ学科試験にも合格しないと、免許を取得することは出来ません。
※一般的に運転免許試験場での技能試験は教習所の技能試験よりも、かなり難しいと言われています。
↑細かく試験対策をしなければ一回での合格は難しいでしょう。
更に、卒業証明書の有効期限が切れているということは、仮免許証の有効期限も切れているので仮免許も取得する必要があります。
卒業証明書の有効期限が切れた場合は、次のような流れで免許を取得しなくてはいけません。
仮免許学科試験に合格→仮免許技能試験に合格→5日以上の路上練習→本免学科試験に合格→本免技能試験に合格→各種講習→免許取得
これらの試験を全て運転免許試験場で受けなければなりません。
万が一不合格になった場合は再度、受験が必要です。
非常に面倒臭いです。
ちなみに、「5日以上の路上教習」は指導者を助手席に置いて、練習する必要があります。
教習所の指導員にお願いする必要があるので、費用も掛かります。
このように卒業証明書の有効期限が切れてしまうと免許取得が難しくなり、免許証が遠のいてしまいます。
こんなことにならないためにも、卒業証明書の有効期限が過ぎる前に、運転免許試験場での学科試験に合格するようにしましょう。
有効期限切れには要注意です。
卒業証明書を紛失してしまったら?
紛失してしまった場合、卒業証明書の有効期限が残っているのであれば、再発行が可能です。
卒業した教習所に連絡して、再発行をしてもらいましょう。
教習所によっては、再発行手数料や証明書に必要な顔写真の撮影が必要な場合もあるようです。
何かと手間がかかるので、免許取得までは、紛失にも注意してください。
免許の車種を追加する場合
免許の車種を追加する人とは、例えば、現時点で普通自動二輪免許を持っていて、新たに普通自動車免許を取得する場合などです。
この場合、自動二輪免許取得時に運転免許試験場で学科試験に合格しているので、普通自動車免許を取得するときは、運転免許試験場で学科試験を受ける必要はありません。
「車種追加の手続き」を運転免許試験場で行えば、現在持っている運転免許証に「普通自動車免許」の車種が追加されます。
ただ、この「車種追加の手続き」をする際に、卒業証明書が必要です。
ただし、卒業証明書の有効期限内に「車種追加手続き」を行わないと、「車種追加」が出来なくなります。
なので、早めに「車種追加手続き」を行ってください。
せっかく教習所で合格したのに免許が手に入らなくなってしまいます。
まとめ
合宿免許の本免までの流れをご紹介しました。
免許を取得するまでは、試験を何回か受ける必要があります。
全ての試験で苦戦する人もいれば、難無く受かる人もいるので、人それぞれです。
特に、最後に運転免許試験場で受ける、学科試験は、ひっかけ問題も多く、また違った雰囲気の中で受けるので、一回じゃ受からないという人もいます。
私も1回では受からず、2回目で受かりました。
対策は過去問を繰り返し行うことしかありません。
後は、問題をよく読んで、ゆっくりと解くことです。
焦らず、落ち着いて試験に挑んでください。
教習期間中は覚えることが多く大変ですが、運転免許は一度、免許を取ってしまえば、ずっと残ります。
頑張って合格して是非、運転免許を手に入れてください。