自賠責保険は事故被害者などの弱者を救済するための保険です。
「うっかりしていて自賠責保険の期限が切れていた。」というようなことをたまに聞きますが、自賠責保険の期限が切れた状態で、走行することは非常に危険です。
万が一事故を起こしてしまったら、保険金の支払いが自腹になるのご存知ですか?
それだけ自賠責保険の期限が切れた状態での走行は危険なのです。
今回は「自賠責保険の期限切れ」についてご紹介します。
自賠責保険の期限が切れた状態で走るとどうなるの?
自賠責保険はすべての車両に加入が義務づけられている強制保険です。
1日でも期限が切れた時点で、その車両は乗車することができません。
[st-mybox title=”車、バイクは関係ありません!” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
自賠責保険は車やバイクに関係なく、すべての車両に加入が義務付けられています。
[/st-mybox]
仮に、自賠責保険が切れた状態で走行し、警察官に摘発された場合は重い処分が科せられます。
次は罰則に関してご紹介します。
自賠責保険期限切れの罰則は?
自賠責保険の期限が切れた状態での走行は「無保険運行」という交通違反になります。
罰則は以下の通りです。
- 違反点数6点
- 30日間の免許停止処分
- 6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金
一発で免許停止処分になります!
知ってましたか?
自賠責保険の期限切れは、一発で免許停止処分に処せられる、非常に重大な交通違反です。
しかも刑事罰になりますので、前科がついてきます。
[st-kaiwa1]本当に重い違反ですので、自賠責保険の期限切れには十分注意してください。[/st-kaiwa1]
自賠責保険のシールでは色分けされています!
自賠責保険のステッカー(シール)は7つの色で分けられています。
色分けすることによって、有効期限を判別しやすくしています。
自賠責保険の期限が切れた状態で走行していると、警察官は色で判断しますので、すぐにわかります。
[st-midasibox title=”私の体験談” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold”]
私自身、別の交通違反で取り締まりを受けた際、警察官から「自賠責保険の期限の更新が近いので、忘れないように。」と言われたことがあります。
このことから、警察官は自賠責保険の期限もしっかりチェックしているのがわかります。
この警察官曰く、自賠責保険の期限は色で分けられているみたいで、「今月もしくは今年度、この色の自賠責シールが貼られているとおかしい。」となるみたいです。
[/st-midasibox]
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f44336″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]期限の確認方法[/st-minihukidashi]
[st-kaiwa1]250cc以下のバイクの場合は、自賠責保険の期限はナンバープレートに貼りつけてあるステッカー(シール)で確認することが出来ます。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]251cc以上のバイクと車の場合は、車検ステッカーの有効期限を確認してください。[/st-kaiwa2]
自賠責保険が切れた状態で事故を起こした場合!
自賠責保険が切れた状態で事故を起こしてしまった場合は、免許停止処分などの罰則が科されます。
また、人身事故で相手方にけがをさせた場合は、自賠責の期限が切れていると、自賠責保険では補償されません。
任意保険に入っているから大丈夫?
「自賠責保険が切れた状態で事故をしても、任意保険に入っていれば保険が下りるから大丈夫。」と考えている方もいらっしゃると思います。
でも、これは大きな間違いです!
確かに任意保険は、自賠責保険で賄えない部分を補償をする保険です。
任意保険の契約内容にもよりますが、対物事故の場合は、損害を与えた部分を賠償してくれます。
でも、人身事故になると話が変わってきます。
任意保険の対人賠償保険の保険料に関しては、自賠責保険で支払われる部分を除いての支払いとなります。
仮に、5,000万を被害者へ支払うことになった場合、任意保険からは自賠責保険で支払える金額(最高4,000万円)を引いての支払いとなります。
この場合、5,000万ー4,000万で、1,000万しか任意保険からは支払われません。
自賠責保険で本来支払われる、残りの4,000万円分に関しては自己負担になります。
この場合はどうなる?自賠責保険期限切れで事故!
例えばの話で紹介します。
自賠責保険の期限が切れた状態で事故を起こし、8000万円を遺族に支払うことになった場合はどうなるのでしょうか?
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#4FC3F7″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]通常の場合![/st-minihukidashi]
この場合、通常なら4000万円が自賠責保険から(国から)、残りの4000万円を任意保険で支払うので、合計8,000万円が遺族に支払われます。
[st-kaiwa2 ]これが通常の流れです。[/st-kaiwa2]
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#FFB74D” color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]自賠責保険の期限が切れていた場合![/st-minihukidashi]
もし自賠責保険が切れていた状態で事故を起こしたのなら、8000万円に対して、任意保険からの4000万円しか支払われません。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”” fontweight=”” bgcolor=”#f44336″ color=”#fff” margin=”0 0 20px 0″]残りの4,000万はどうなるの!!![/st-minihukidashi]
自賠責保険が切れている場合は、残りの4,000万円は自己負担で支払わなければいけません。
被害者を救済するために、自賠責保険の期限が切れていても、国が立て替えて、被害者に4,000万円が支払われます。
もちろん、国は立て替えた分を自身に請求するので、残りの4000万は自己負担で支払わないといけないのです。
このように、自賠責保険の期限が切れた状態で事故を起こした時は、事故状況などで補償する金額は変わりますが、自己負担が発生します。
自分で数千万円も払えないですよね?
[st-kaiwa1]自己負担で数千万円も支払うことにならないためにも、近々自賠責保険の更新がある方は、忘れずに手続きを行ってください。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]もし今、自賠責保険が切れているのであれば、すぐに再加入の手続きを行いましょう。[/st-kaiwa2]
自賠責保険の再加入の手続きはどこで出来る?
再加入の手続きは、以下の場所で出来ます。
- 保険代理店
- 自動車販売店
- バイクショップ(二輪のみ)
- 自動車整備場
- 陸運局
車と251cc以上のバイクの場合
車と251cc以上のバイクは車検があるため、自賠責保険の更新は車検をするときに一緒に行うことが多いです。
なので、自賠責保険の更新を忘れるということはほとんどないでしょう。
むしろ、車検を忘れて、車検の期限切れになることの方が多いかも知れません。
更新の時期が近づいてくると、手紙や書面で通知が来るので、記載されている内容に沿って、更新の手続きを進めましょう。
更新のタイミングを逃してしまった場合、先ほど紹介した再加入の手続きが出来る、保険代理店や販売店などで手続きを行えます。
[st-kaiwa2 r]車検も自賠責保険どちらも、期限が切れた状態で走ると重い罰則が科せられるので注意しましょう。[/st-kaiwa2]
125cc以下、250cc以下のバイクはコンビニでも可能
原付、125cc以下や250cc以下のバイクは、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンで手続きが可能です。
手続きは、端末を使って行いますが、セブンイレブンのみコピー機を使います。
必要書類は次のいずれかが必要です。
- 標識交付証明書
- 軽自動車届出証
標識交付証明書は原付と125cc以下のバイクに、軽自動車届出証は126cc以上250cc以下のバイクに必要です。
保険料の支払いは現金のみで、クレジットカード払いは出来ません。
[st-mybox title=”手続きは簡単です!” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
手続きは簡単で、コンビニの端末(Famiポート、Loppiなど)を使います。
画面に、ナンバープレートの番号や車体番号を入力し、レジにて料金を支払えば、手続きは終了です。
手続き後、自賠責保険証とステッカー(シール)を受け取ることができます。
[/st-mybox]
[st-kaiwa1]このように250cc以下のバイクの場合は、短時間で手続きをすることが出来ます。[/st-kaiwa1]
自賠責保険の更新忘れは本当に注意!
重ねての紹介になりますが、自賠責保険の有効期限が切れる前に、保険会社から自分の住所宛に「保険満期のご案内」という書類かハガキが送られてきます。
この「案内」に有効期限日が書いてあるので、いつ期限が切れるのか?をしっかりと把握して更新し忘れの防止に努めましょう。
更新の手続き方法は、送られてくる書類やはがきに記載されています。
記載内容に沿って手続きを進めましょう。
手続きを忘れないためにも、可能であれば数日中に手続きをするのも有りです。
先ほど紹介しました通り、自賠責保険が切れた状態で走行すると、重い罰則が科せられます。
更に、人身事故を起こしたら、自賠責保険で賄う部分は自己負担になります。
こんなことにならないために、自賠責保険の期限切れには本当に注意してください。
[st-kaiwa1]脅すわけではわりませんが、免許停止処分、賠償金の自己負担など、大変なことになります。[/st-kaiwa1]