小回りが利き、コンパクトで使い勝手が良い、原付2種バイク(125ccバイク)。
50cc原付バイクと大きさはあまり変わらず、乗りやすいので、通勤で使う方を中心に人気があります。
なお、正しい呼び方、正式名称は「普通自動二輪車小型限定」です。
[st-kaiwa1]「小型自動二輪」とも呼びます。[/st-kaiwa1]
このバイクを乗るには、バイク排気量125cc以下までを運転できる「原付2種免許」が必要です。
ちなみに、原付免許のみを所持している場合も乗ることが出来ません。
[st-kaiwa1]車の免許を持っていても乗ることは出来ないんです![/st-kaiwa1]
今回は「原付2種免許」の取り方や取得日数、費用についてご紹介します。
原付2種免許の取り方と取得費用と最短日数は?
原付2種免許の取り方は2つ方法があります。
「一発試験で取る方法」と「自動車教習所で取る方法」です。
[st-kaiwa1]それぞれ良し悪しがあります。[/st-kaiwa1]
原付2種免許の免許取得資格や年齢制限は?
原付2種免許の免許取得資格についてです。
免許取得資格はいくつかあります。
年齢が16歳以上で、視力が両目で0.7以上、片目で0.3以上です。
もし裸眼で、この視力をクリアできない場合は、メガネ、コンタクトレンズを付けてクリア出来ればOKです。
信号を判断しなければならいので、赤、青、黄色の3つの色の識別が出来ることが条件です。
後、聴力にも条件があります。
聴力は、10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聴こえなければなりません。
以上をクリアできないと、原付2種免許を取得することはできません。
なお、これらの検査は「適性検査」で行います。
[st-kaiwa1]教習所の場合は入校前に、一発試験の場合は最初に行いますよ。[/st-kaiwa1]
原付2種免許を一発試験で取得する
一発試験で取得する方法です。
一発試験は自分の住民票がある、各都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)で受験します。
試験内容は、
- 学科試験
- 適性検査
- 技能試験
以上の3科目です。
なお既に、「普通自動車免許」または「準中型免許」を持っている場合は、学科試験は免除となります。
「原付免許のみ所持の方」、「所持免許無しの方」は学科試験は受けなければなりません。
原付2種の一発試験の料金は?
次は、一発試験の料金についてです。
一発試験で免許を取得するには、次の料金が必要です。
- 受験手数料 2,600円
- 試験車両使用料 1,450円
- 免許証交付手数料 2,050円
- 取得時講習 16,200円
合計金額は22,300円です。
これは1回で、「学科試験」「適性検査」「技能試験」が全て受かった場合です。
万が一試験に落ちた場合は、「受験手数料2,600円」と「試験車両使用料1,450円」が、次の受験の際に必要です。
ちなみにこの金額は、全国の試験場(運転免許センター)で同じ金額です。各地域によって料金が変動することはありません。
支払いは運転免許試験場で、受験前に支払います。
[st-kaiwa1]支払い方法は「現金のみ」でカード払いなどはできません。[/st-kaiwa1]
試験は、「適性検査」⇒「学科試験」⇒「技能試験」で行います。
既に、「適性検査」もしくは「学科試験」に受かっている場合、次回受験する際は免除となり、いきなり技能試験に進むことが出来ます。
以上が一発試験の流れです。
[st-kaiwa1]一発試験はあまりおすすめはしません。[/st-kaiwa1]
というのは、試験場(運転免許センター)で受ける一発試験は、技能試験が難しいことで有名です。
1回で受かることはほとんどなく、皆さん何回も受けて合格しています。
合格率はだいたい10%行かないぐらいです。
平均で15回から20回ぐらい受けて、合格されます。
何度も受けるよりは、教習所を卒業して取得する方が安くなる場合が多いです。
中には、2~3回で受かるという人もいます。
[st-kaiwa1]自信のある方は、一発試験で受けてみるのもありです。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]2~3回で受かれば教習所に通うよりは安いからね。[/st-kaiwa2]
自動車教習所で取得する
自動車教習所で取得する場合は、普通自動二輪小型限定の教習を行っている教習所へ通います。
教習所によっては、「普通自動二輪」や「大型自動二輪」は扱っていても、「原付2種(普通自動二輪小型限定)」は扱っていない教習所もあります。
[st-kaiwa1]近くの教習所は扱っているか、確認してみましょう。[/st-kaiwa1]
簡単な教習の流れをご紹介します。
原付2種免許は車と同様、第一段階、第二段階に分かれています。
車は第一段階から第二段階に進む際は、仮免許試験を受ける必要があります。
原付2種免許や二輪免許の場合は第一段階から第二段階へ進む際、技能試験や学科試験はありません。
なので、第一段階で指導員から「みきわめOK」が出れば、第二段階へ進めます。
原付2種の教習内容は?
第一段階では「二輪車の乗り方」・「等速走行」・「1本橋」・「クランク」・「S字」・「踏切通行」・「坂道発進」を学びます。
第二段階では「シュミレーター(路上走行)(危険回避)(雨天走行)」・「危険回避」・「急制動」・「試験コース走行」を学びます。
シュミレーターは、ゲームセンターに置いてあるようなバイクと大画面がセットのシュミレーターを使います。
教官がパソコンを操作して、天候などあらゆる状況を設定します。
シュミレーターでは「悪天候時の走行」や「ブレーキかかるまでの時間」など、実際のバイクでは体験できないことを、シュミレーターを通じで学びます。
次は教習時間についてご紹介します。
原付2種の教習時間について【普通自動車免許、または準中型免許所持の場合】
「普通自動車免許」または「準中型免許所持の場合」の教習時間です。
既に「普通自動車免許」または「準中型免許」を持っているので、学科教習は免除となります。
必要な受講時限は下記の表のとおりです。
【原付2種MTの場合】
MTの場合 | 技能教習 | 学科教習 |
第一段階 | 5時限 | 免除 |
第二段階 | 5時限 | 1時限 |
合計 | 10時限 | 1時限 |
【原付2種AT限定の場合】
AT限定の場合 | 技能教習 | 学科教習 |
第一段階 | 5時限 | 免除 |
第二段階 | 5時限 | 1時限 |
合計 | 10時限 | 1時限 |
第二段階、1時限の学科教習はシュミレーターを行います。
AT限定は教習時間が少しですが、少ないです。
学科教習が免除になる分、かなり早く修了させることができます。
[st-kaiwa1]ほぼ技能教習でバイクに乗るだけなので、楽しく教習を進めることができますよ。[/st-kaiwa1]
原付2種の教習時間について【原付免許保持または免許所持無しの場合】
「原付免許所持」または「所持免許なし」の場合は、学科教習も受ける必要がありますので、全体の教習の時限数も増えます。
必要な時限数は以下の表の通りです。
【原付2種MT取得する場合】
MTの場合 | 技能教習 | 学科教習 |
第一段階 | 6時限 | 10時限 |
第二段階 | 6時限 | 16時限 |
合計 | 12時限 | 26時限 |
【原付2種AT限定を取得する場合】
AT限定の場合 | 技能教習 | 学科教習 |
第一段階 | 3時限 | 10時限 |
第二段階 | 6時限 | 16時限 |
合計 | 9時限 | 26時限 |
学科教習は、教科書を使用して、教室で講義を受けます。
第二段階では3時限連続で受講する「応急救護」という教習も受けます。
[st-kaiwa1]学科教習がある分、ある程度時間がかかります。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]頑張って教習を受けましょう。[/st-kaiwa2]
原付2種免許の教習所での取得費用は?
自動車教習所で取得する場合の料金は、所持免許によってことなります。
また、「原付2種AT限定」で取るのか、MTで取るのかでも料金が変動します。
「所持免許無し」もしくは「原付免許持ち」だと約12万~14万。
「普通自動車免許持ち(準中型免許)」なら約5万~約7万です。。
[st-kaiwa1]AT限定を取得するなら、どちらも約1万安くなります。[/st-kaiwa1]
原付2種は最短2日で取れるの?
原付2種AT限定を最短2日で取れるという話を耳にしました。
ただ、2日で取れるというのは、現在、自動車免許(中型、大型等)を所持していて、なおかつ原付2種AT限定を取る場合です。
この話が出たのは、原付2種AT限定(普通自動二輪小型AT限定)を取得する際、1日に受けられる教習時間の上限数が増えたからです。
この変更により、取得するまでの日数の短縮が可能となりました。
実際2日で修了できるかどうかは教習所に次第です。
こちらで2日間で修了できる教習所を見ることが出来ます。
通常の教習所でだと、最短でも以下のスケジュールになります。
通常の教習の流れは最短で以下のようになります。
- 1日目、入校手続き、適性検査
- 2日目、第一段階の3時限+第二段階の1時限
- 3日目、第二段階の4時限
- 4日目、卒業検定
以上、4日で計8時間の教習を終わらせることは可能です。
ただし、教習所や時期によっては技能教習の予約が取れないこともあります。
こういった場合は、4日間で終了することは不可能です。
もし2日で修了したい場合は、2日で教習が修了出来る教習所一覧をご覧ください。
[st-kaiwa1]原付2種MTの場合は、技能教習、学科教習共に教習時間数が多いため、そもそも2日で終了するのは不可能です。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]教習所に次第ですが、だいたい5日以上は必要ですね。[/st-kaiwa2]
原付2種の特徴とは?
125ccバイク(原付2種)ですが、いくつか特徴があります。
【原付2種の特徴】
- 原付走行禁止場所も通れる
- 二段階右折がいらない
- 原付最高速度30kmの制限が無い
- 二人の乗りOK(ただし免許取得後1年以上)
- 高速道路は走行不可
- バス専用帯は走行禁止
などです。
【原付走行禁止場所も通れる】
原付2種は原付と付きますが、原付バイクが走行禁止の道路も走ることができます。
ただし、「125㏄以下通行禁止」は除きます。
【二段階右折がいらない】
原付を運転していると2段階右折が必要な道路がありますが、原付2種の場合は2段階右折をする必要はありません。
【原付最高速度30kmの制限が無い】
原付に適用される「最高速度30km」ではありません。車と同じ制限速度で走ることが出来ます。
【2人乗りOK】
原付2種は免許取得後1年以上であれば、二人乗りが認められています。
【高速道路は走行不可】
原付2種は高速道路の走行は禁止されています。
【バス専用帯は走行禁止】
原付の場合は第一車線の走るのが基本なので、第一車線がバス専用帯でも走ることが出来ます。
ただし、原付2種の場合は、基本的にバス専用帯を走ることはできません。
このように原付2種には特徴があります。
[st-kaiwa1]最高速度が30kmではないのは良いですね。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2 r]まわりの車と同じように走ることが出来るからね。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa1]2段階右折をする必要がないのも大きいです。信号を1回~2回待つことになるので、これが省けるのは有難いです。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa1]原付に比べると、悪い点は無いので、原付2種バイクはおすすめですよ。[/st-kaiwa1]
まとめ
私自身も、10年近く原付2種バイクに乗っています。
通勤に使ったり、買い物しに行ったりと使い勝手は本当に良いと思います。
後、「所持免許無し」もしくは「原付免許所持」の方で、原付2種免許を取得したら、もし次に車の免許を取得するときは、学科試験は免除となります。
学科教習を受けなくてよいので、技能教習だけで済みますよ。
更に運転免許試験場で受ける学科試験も免除になります。
色々と便利ですので、是非、原付2種免許を取得しみてはいかがでしょうか?